11月27日 ねこはんてんⅱ

昨日ねこはんてんをアップして、分かりずらいなと思ったので分けます。

今日はねこの中身と背景

ねこはんてんを初めて見たのが20年前、木曽郡は木祖村でした
バイヤーの女性が三宅一生のワンピースにブーツ、そのいで立ちに村のお婆さんに作ってもらった「ねこはんてん」を着ていました

格好良いなと思って

以来ずっと頭から離れず、そうこうしているうちに南木曽ねこが表に出てきました
ああやっぱりあるんだと嬉しかった

うちの近所は皆さん上着の下に着ていたので、南木曽ねこがブレークするまでここにもあると気が付かなかったのでした

色々と調べ、聞いて歩いたりするうちに、ねこは木曽だけではなくて、お蚕さんを飼って真綿を出荷していた場所には、同様のはんてんがあっただろうと思い至りました
1つの繭の中に2匹の蚕が入ったりした出荷できない繭、それを家族用に使ったそうです
寒い日は、真綿を喉に巻いたり、重ねて背中にしょったりもしたのだそうです
真綿は絹なので空気を内包して暖かいんです

昨日アップした藁の背あて、東北や岐阜でもそれを「ねこ」と呼称したものがありました
それらが相まって、なお且つ形はそのままに木綿綿や真綿を布で包んで「ねこはんてん」が出来上がったのかなと想像しています

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そういう訳で、ここいらのお婆ちゃんの「ねこ」は真綿を使っています
かかさざるべき物なのでしょうね

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これを伸ばして使います

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木綿綿

真綿と木綿綿の両方を入れる

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襟紐は同じ布
おしゃれかなと思って

襟ぐりの中心には、晒しを入れて補強

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これは近江真綿 ↓
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真綿のみで制作する時には、これを使います
(この場合1,000円アップになります)

縫い終わったねこに、一晩重石を載せる事で、着る人の身体に添うように願って、出来上がります。

90歳を超えるお爺さんが、「ねこ」のイントネーションは、無アクセントの「ねこ」なのだと言います
私の言う「ねこ」は発音が違うと

それはな、

猫じゃ

11-27