8月14日(月) くもり時々晴れ間

 

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亀甲の盛り皿です

左から直径22cm、30cm、36cm、60cm
皿の寸法によって、縁(フチ)の寸法、籐の巻き方を決めます
(写真右端の60cmの皿は、青竹の磨きという手法のヒゴで作っています。36cmは、阿仙で染め初めた頃の試作で20年使用。見た目が違うのは、それになります。)

8年前、九州で竹をやっているお若い方が宮崎県の青竹職人廣島一夫さん(故人)のところへ連れていってくださいました
ビデオや銀花(季刊誌)でお名前を存じ上げていたものの、お会いするのは初めてでした
廣島さんは、含蓄深く、また機知に富んだ方でした
この時に聞いた話のうちの一つが
「籠の要は、縁じゃの」という言葉です
聞いたというよりも、こういう言葉は後々まで自分の中に残るので、聞けたという気がします

籠を長く使っている方はお気づきかと思いますが、破損したのでなくて壊れるとしたら縁からが多いです
底の角が切れるとか穴が開くもありますが、作る側のちょっとした工夫でそれは避けられ、総体的な籠の強度とはまた別になります

ずっと籠の縁(フチ)って大切だよなあと考えていて、廣島さんがそうおっしゃたのを耳にして
やっぱそうだったんだと自信を持てたのでした
縁がきりっと作られている籠は、耐久性があり長くもち、がしっとしていて使い勝手が良いのです。
使っていて不安感がない。
古物の民具見ているとわかります。

私はヒゴを取ったり、染めたり、編んだりしますが
縁の取り付けはしないのです
うちの籠の縁はすべて、飯島がいたします
ご安心ください

そして
現在、亀甲盛り皿、鋭意制作途中です

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伐った青竹を油抜きして天日にさらし、緑から白い竹にします(伊那谷の竹)

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さらし終えた竹を阿仙で草木染めして、干しているところ
乾いたら編みはじめます

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縁の制作
南京がんな(酒井邦芳さん作)

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いまここです
縁を削り終えたら、亀甲の部分を編み、それに縁をつけて
最後に脚を装着します。
脚は、竹の頂点がはじけやすいので、籐をかがって補強し終了です。

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60cmの裏面
この大きさになると、脚は6本装着します。

盛り皿の場合、フィニッシュはしません。
そのままで。