12月6日(水) ねこはんてん

 

通信で販売する「ねこサイト」を、明日アップする予定です。
よかったら、のぞいてみてください。

ねこを最初に見かけてから20数年。
なんで「ねこ」と言うのだろうかと思い続けて、数日前にようやく辿り着いた感じがしています。

「ねこ編み」という編み方から来ていると思います。
ねこはんてんの形状は、もともとは藁で編んでいた細工物だったと思っています。

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「くらしの造形」5 武蔵野美術大学美術資料図書館発行

この編み方が「ねこ編み」だそうです。
はんてんのみならず、敷物や運搬具に、ねこ編みが用いられ、それらは「ねこ」と呼ばれたり、呼び名の一部に「ねこ」が入っていました。

そののちに、養蚕農家が出荷できない屑真綿(繭の中にお蚕さんが二匹入ったり、お蚕さんが繭から出てしまって穴が開いたり)を家人様に背中を暖める当てとして、藁の背当ての形状を基にし、布で真綿をくるむようになり「ねこはんてん」となったのではないだろうかと想像しています。
ちなみに、地域によっては、寒い冬場に真綿そのままを背負って「わたっこ」と呼んでいました。
風邪を引きかけた時など、真綿を首に巻いたりしたそうです。

何故ねこの語源が分かったかというと
木曽町に図書館が出来たんですよ。

それまでも、県内の町史や村史など見れる範疇で見ていたのですが
それら「ねこ」の付く共通点が分からなかったのでした。

ねこ編みですってよ。

木曽町図書館で借りた「手づくり 信濃の美1」の文中、背中当ての写真に添われた文章に書いてあったのでした。

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『ねこせなかち  …. 藁で厚くねこ編みしたものが、この「ねこせなかち」である。秋山郷には、ねこせなかちだけでもいくつものタイプがある …. 』

編み方を見て、あれもこれも、それだったんだと思った事なのでした。

「ねこはんてん」は、特別な物でもなんでもなくて
伝えられたままの、ふつーに、ねこはんてんとして作っています。
着物も上等なのは、着た方が良いと思って解きません。
普段着だったであろうの布を解いて洗いなおしております。
てか、布の知識がないので、種類がよく分かっていないのですけども。

アップしたら、どうぞ見てください。

良かったら、着てくださいね。

 

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古い着物は、柔らかいのです。

そうそう、なぜ養蚕農家がと考えたかというと、うちの集落が昔養蚕農家でして。
「ねこはんてん」の作り方を集落のおばあさんに教わる時、「真綿を用意してくれろ。ねこには真綿を入れるだい」と言われたのでした。

その後、蝸牛のねこはんてんを作り続けてくれた中沢のおばあさんのにも、必ず真綿が入れられていて、そこから、ねこはんてんの来し方みたいなのを考え始めました。

もっとも、時が流れて形は同じくしてねこ編みでないものを、そのまま「ねこ」と呼んだりする様になるのは、いろんなところで普通に有るように思います。
なので「ねこはんてん」に真綿が入っていないのも、ありだと思うし、最初から木綿綿で作られ始めた地域もあると思う。

私は、お婆さんたちのままに、真綿を入れているのでございました。