4月11日(水) あめふり

 

古物を一本

小物入れですかね
つづらふじの籠
東北は、たぶん青森か秋田の籠

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直径33cmで高さが12cm

「おぼけ」かなと思ったんですが、小物入れだと思います
「おぼけ」は麻を績むときに使われた籠で、用途をみたすにはもう少し深さがいるのかな

麻織りが盛んだったころ、おぼけはその地方でとれる蔓や竹で細工されました
おぼけは「麻桶」と書くそうです

麻織りが下火になり、その形状の籠が小物入れになった
財布や裁縫道具、飴を入れて囲炉裏の端に置いていたというのを読んだことがあります

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やはず編み
一周行って一周帰っての編みが施されています
行きっぱなしでぐるぐる編んでいくと形がゆがむからです
丁寧に作っておられるなあと思う

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おぼけではないだろうなと考えるのには
中の処理、蔓には節があって、それを削っていないからと
蔓と蔓のつなぎが、パスと伐られていて中に出ているから
節が出ていたり繋ぎのかかりがあると糸が引っ掛かりますもんね

小物入れだったら、おいそれそんな一仕事は必要ないですしね
必要ないことはしないけども、きりっと押さえるところは押さえている職人仕事だなあと思います

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4/28.29日の松本出張ギャラリー、蔵シック館に持参します
見て触ってご覧になってくださいね。

 

おぼけ籠話
山形にある地方のおぼけは曲木で桶だったり
宮城のいたやかえで
ここ木曽のおぼけは、「おんけ」と言い淡竹で作られていました
木曽でも所により、開田はスズ竹です

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右・中央がいたやかえで、左がつづらふじ(個人所有)

10年ほど前、開田で昔の麻の反物を拝見し、力強さと静まりの両方を兼ね添えたそれに見惚れました。
その場にスズ竹の「おんけ」が無造作に置いてありました。
おそらくは開田気候の極寒から竹が太くなれずでしょう、細い竹を割るので巾の狭いヒゴになり、必然緻密に編むことになったその籠を欲しいと思いましたですよ、麻績めないのに。
開田のスズ竹は籠の素材として極上物と呼ばれていたそうです

4年前の写真、青森のおぼけ
つづらふじです

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ござ目編みです
(個人所有)