ものつくり

「ものつくり」なる言葉を捉えたのは一昨年、1人のライターさんのツイッターだった。

ツイートされた引用からの文言「私たちものつくりは」というくだりを見て、そこだったんだと腑に落ちた。
手仕事、モノづくりなるパッチワークのようなストーリー仕立てがしっくりこなくて浮遊していたのでその文言で落ち着いたのは、忘れていた処への回帰だったか。
語りから始まる展開方法に興味がもてなかったのだと思う。
文ってさ、すごいね。

私の中ではモノづくりとものつくりは別物です。
モノづくりはライフスタイルで、ものつくりは物を作らずにおれない性といいますか、自分の名前を表に出したいとかそこどうでも良いそうした人のことです。

作る素養といいますかね、それは存在すると思っています。
素養というと大層なことに聞こえますが、なにと大儀な事ではなくて始めれば仕事です。
作る上でのこだわりはもちろんあるんですけど、それは自分の中での事で、濃い作品でも出来上がったら静かでさらっとして居ます。
作りての作品からの手離れが良いんです。
出来たらさくっと掌を放す。
手離れ良くてべたつかないから、求めて使っていると自分のものになっていきます。
飽きがこないっていうかね。

物を作って売る、この仕事に入った30年前はSNSなかったから、作るに妙な煽られもなくペースをつかまえられた気がします。買うのも自分の眼で物を見つけて喜んだ。
今ちょっと忙しいよね。

なんだけどさ、それぞれの場所で踵を返し始めている気がするんです。60歳前後、ネット環境のなかった時代からネット隆盛へと辿ってきた半々世代。自分の作りたいのを作りたい。私、この世界しか知らないんですが、流れに乗らずの方向に棹をさす一人また一人と船頭を変えだした気がしています、さらりと。

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