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9月24日(月) はれ 蝸牛展ものつくり

みすず細工の行李

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旅する籠でもあったのかな
明治30年代、みすず細工最盛期の行李です。

ミスズ竹はスズ竹の交雑種だと言われています。
それは絶滅してしまったとも書かれていて、口伝えもすでになく、スズとミスズとの相違が私には分かりません。

古物のスズ竹行李を見る事はままあって、岐阜や東北の物とか。
それぞれを単体で見ると、スズかミスズかは分からないのです。
並べてみればこそミスズは、繊維が粗いように思えます。
粗いといっても悪い意味はなく、何しろ明治30年物がここに存在しているのですから。

折につけ思うのですが、信州にはスズ竹が多く、その中でもミスズ竹を選ったというのは、どういう利便があったのだろうかと。

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この行李は中籠(なかご)も有ります。
中籠とは、物を入れる方の「身」と呼ばれる籠の一段上にある浅い籠のことです。
籠の上部から、蓋・中籠・身で作られています。

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上にあるのが「中籠」、長桝網代(ながますあじろ)で箱に編まれています。
下の写真は「蓋」で、こうした手法で箱に成型する編みの名前は知りません。
編み方は網代です。

この蓋の編みが格好良いのよ。

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松本民藝館の創設者である丸山太郎さんが惹かれた「鬼行李」は、この編み。
繊維の粗さとヒゴの巾太さとでざくざくと作られた鬼行李。
鬼な行李は衣装行李の形状で作られていて金具はありません。

お客さんがお役だてくださいとお渡しくださった「旅のみすず籠」
蝸牛展ものつくりに並びます。

どうぞご高覧くださいませ。

またスズや根曲がりで箱物を作りたい方に、良い資料になろうかとも思います。
触って、
蓋を開けて、
見てください。
写真もOKです。

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9月19日(水) はれ

木の実の仕事まったなし。
つかの間に、実仕事。

栗の実
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栗きんとん
栗をゆでて実をこそぎだす、鍋に栗と栗の重量の砂糖(30%)を入れて温める感じで、油入れずに煎るってかんじ

そして大匙一杯くらいをラップに包んで成型してこうなる
自前なので、甘味は好みの分量です

秋になると栗きんとんと栗子餅が店に並びます
栗子餅は、柔らかい団子を栗きんとんで包んだお菓子

栗子餅と栗粉餅とあって、数年前に木曽福島の和菓子屋の『栗粉餅』をいただき感動したんだけれど、今では栗子餅になっている気がする

栗子と栗粉、子は若干シロップで伸ばした風なきんとんで餅を包み、粉は栗の粉を餅にまぶしているのかなと思う

それで、今日栗きんとんを作っていて気がついた

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栗粉は、これじゃんね

これを餅にまぶしたのが栗粉餅なんじゃないんだろうか
ま、違うかもしれないんだけれども
ぼくぼくして感動するので、これで良い。

去年、中津川の栗粉餅をいただいて、永年のお店ので安定していておいしかった
お店の名前を忘れました
栗粉餅は、今も中津川で売られております。

もう一個の実仕事は

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栃の実
流れに一週間さらして

そして、今ここ

一か月干します。

 

 

 

9月14日(金) くもりのち雨

先日北杜市に行った。
陶人形作家のささきようこさんとこ。

玄関を開けるや、居並ぶ人形に目を奪われる。
どきどきした。
こんなに人形を見たことあったっけ。

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デッサン力なのだろうか。
私は絵も人形も分からないの。
でも、キタッてなった。

このキタッて感じ、大切にしている。

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ささきようこさん
「くだらないのを作りたいの」とおっしゃる。
「それでそのくだらないのってね、作るの難しいのよ」
「出来上がってしまってるって面白くないじゃない。お客さんとこに行ってまた変わっていくのが良いのよ」

うちの仕事は工芸で、帰る道中飯島のつぶやく。
「ささきさんの言うくだらない物を作りたいってさ、俺もそうなんだよ」

物を作ってそれを仕事として”いのちき”にしていると、必ず完成する。
完成してお求めいただいている。
でもさ、できたってのは無いんです。

出来上がっちゃった物に色気がないなと感じることあります。
余白がないという事なのだろうかなどと、つらつらつらつら考える。
くだらないって字面、取りようによっては底がない。

もっとも、これも自分が何に惹かれるのかって事で、色々あっていいんだとも思っている。
多様は層の厚みで、これこそがと偏りパワーバランスをくずすといただけない。
薄くなります。

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この家に入るのよ。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄の面々。
あと、龍の子太郎も。

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庭にいた、苔むした狛犬も。

 

 

 

9月10日(月) 蝸牛展

紅葉の木曽10月、蝸牛展のことをアップしていきます。

 

「ものつくり ~ままごと~」展

ディスプレイをしていると、おままごとの世界に入り込んでいく感覚になります。
小さい人の想像の時は、何でも有りな独り遊びの愉悦。
その延長線の大人のままごと。

お運びくださるのを楽しみにお待ちしております。

 

「日時」 10/18日(木) - 10/28日(日)  店休24日(水)

「場所」 ギャラリー蝸牛
     長野県木曽郡上松町小川5082

「内容」
凧・・漆絵のアクセサリー・・鳥籠・・陶の人形・・鉄鍋・・からくり箱・・花器・・燭台・・
木の器・・額・・古い籠・・竹の皿・・木の匙・・文鎮・・etc

 

「出展者」

飯島正章  竹工芸  http://www001.upp.so-net.ne.jp/kann/

泉健太郎  木漆工芸 / 卵殻細工   http://izumi.g.dgdg.jp/

杉島大樹  鍛金    http://blog.livedoor.jp/taikikobo/

角田遙   からくり箱   http://kakukakutoys.web.fc2.com/

金城貴史  木の匙   https://www.instagram.com/kinosaji_kinjo/?hl=ja

小間豊   額 / 木工

ささきようこ 陶人形 / 凧   https://www.flickr.com/photos/yohkosasaki/show/

清水千鶴  ストール 

瀬尾誠   漆絵    https://www.instagram.com/seo.makoto/

槇野文平  家具製作 

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ギャラリー蝸牛でのfinalとなります。

9月4日(月) くもりのち晴れ

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木の匠たち展、終了しました。
見に来てくださった方々、気に置いてくださった皆様、ありがとうございました。

木の匠たち展、西川栄明さんの「木の匠たちー信州の木工家25人の工房から」という本を機にはじまった展示会で14年になります。

自分にできる物を作るというより
こうしたのを作りたいという執着心が技を導くんだなあと、
この展示会に参加するたびに思います。

 

ギャラリー蝸牛は、10月28日で店を閉じる事となりました。

8年間でしたが、ご贔屓をくださりありがとうございました。
木曽山中に足を運んでくださったことに、心から感謝しています。

鳴り物なしで始まり8年、木曽蝸牛は10月の展示会で終了いたします。
そして、11月に奈良県で三人の展示会を開催いたします。

ぜひぜひ、ご高覧くださいますようよろしくお願い申し上げます。
観てくださると嬉しいです。

秋の展示会
場 所 木曽蝸牛にて
    木曽郡上松町小川5082
日 時 2018’ 10月18日(木)-10月28日(日) ”10/24(水)店休”
若い人を中心に据え、長年の積をたゆたえた作家と10数名での開催になります。
漆絵、凧、木の匙、卵殻細工、小木工、竹工芸、鍛金、からくり細工、陶人形、古物の籠などなど


・鵤楽舎での三人展
場 所 鵤楽舎 
    奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西1-3-3
日 時 2018′ 11月20日(火)- 11月25日(日)
出展者 泉健太郎 木漆工芸・卵殻細工
    多津蔵  袋師
    飯島正章 竹工芸

このページとDMでご案内させていただきます。
DMのご希望は、kagyuukiso@gmail.comにご連絡くださいましね、お気軽に。
(DMは9月下旬からの発送になります)

 

 

8月22日(水) はれ

今日は茗荷です。
茗荷にからめまして、たまには竹籠の話をば。

茗荷はいっぺん大量に出来ます。
朝も早よから採って洗う。

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右の籠は松本の竹教室で作った課題の見本で、麻の葉編みの小物入れです。
左に立てかけている籠は、万石(まんごく)。
これは大分ので、福岡にも違う形の万石と呼ばれる籠がかつて存在していました。
形の違いは現場用途の違いかと考えますが、いずれも重量のあるものを運ぶ籠だと思います。

写真の万石は30代(当時)の方が作った籠で、8年ほど畑とかの外作業に使っています。
縁が厚く物を入れて運びやすいです。
力作業に案配良いよう形作られてきた籠だと思います。

籠を作る時、必ず縁を針金で絞り固定し形づくります。
そうしておいて固定した縁がゆるまないよう針金を切りながら少しづつ竹や籐などで縁を巻きます。
写真の万石は、縁巻きの一歩手前で針金巻きの段階。
なのですが、これで完成しているといえばしているのです。

竹のみで作った籠は、針金で縁を巻いた籠と違い土に戻るので地球に優しいと読んだりしますが、作る時に針金は必ず使うので、どっちが針金を捨てるかというくらいのものです。
外仕事で使う籠は、農工の人など針金が切れたら針金で修理することができるでしょうから、縁の手ぬるい籠を使うとするならば、針金の方がそうした方々には返って親切じゃないかと考えます。
竹や籐が切れたら、修理はちと難儀。

籠の要は縁です。
縁をきりっと作っている籠は、他の場所も抜きがなく作られているように思います。
人が作るものですから、そうなりまさあなあ。

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右の籠には花が咲く前の茗荷、漬物用
左に採りそびれて花が咲いて柔らかくなった茗荷、薬味に刻む用

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洗って出た屑を集めて捨てる

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籠はしばらく水の中に入れて汚れをほとびらせ、たわしに台所洗剤をつけて擦り、天日に干します。

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茗荷三昧
売るほどあって、畑にまだある。

甘酢漬け、醤油漬け、保存にいそしむ。

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おばあさんに漬ける前に瓶を消毒しますかと聞くと、しないと笑う。
茗荷とか生姜の土中物は、液を煮立たせて生にかける。
後からできて一緒に漬けたい時は、一回湯通しして追加。
冷蔵庫にいれときゃ1年以上もつのだそうで、それ以上は食っちまうから知らんのだそうだった。

めんどいので消毒は辞めよかな。
人にあげる時だけで、自分ちのはやんなくていいかな。
大家のお爺さんのカリカリ梅も瓶の消毒している風はないしなあ。

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茗荷の花が好きです

万石(まんごく)の古物福岡バージョンは、カフェ十三月が猫入れて運んでいる気がします。
小谷村のカフェ十三月