カテゴリー別アーカイブ: 閑の籠・仕事

5月13日 タペストリーを作る4・埃付け

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編みあがりました
60cmくらい
次は、埃付け(ほこりつけ)です

まず埃を作る
胡粉(ごふん)・弁柄(べんがら)・松煙(しょうえん)を水で溶き、
その埃と竹編組の活着がよくなるよう少量のボンドを入れます

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紅が足りんと、弁柄を追加

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粉が残らないよう、しっかり練る

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埃、できました

これを水で伸ばして、編組に塗ります

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乾き待ち

乾いたら、次はふき取り
湿らせた布で埃をふき取ります

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表面をふき取り、編み目と編み目の間に入った埃は残すという感じ

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こんな風になります
埃の色目は、好みです
編組の色とか、出したい出来上がりの風情に添って、調合を変えます

これは壁掛けになりますので、こうした埃の色にしました

 
埃を入れる前の編組

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埃を入れた編組

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埃を入れると、くっと編み目が出てきます

埃付けの工程でした
埃を作るときに入れるボンドは、タイトボンドⅢを使っています

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次回は最終、「編組を木枠にはめる」になります

 

 

5月1日(月) くもり

 

ふと、飯島は今何を作っているんだろうと。
仕事場に行ってみました。

用事がないかぎり、行きません。
その用事も畑の事とか道具を貸してとか。
輪ゴムちょうだいみたいな。

仕事場は別で、お互い深追いしないっていうか。
興味があるもないもなくて
当たり前にそんな事になっているんだなと、
この間気が付いた。

気が付いてしまって、何を作っているんだろうかと思ったので行ってみたら
バッグを作っているところでした。
縁の籐巻き中。

 

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そして
きゅっとしめます

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リズム仕事だなあと改めて思いました。

自分は、編んでいて

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何人たりとも、ヒゴの一本を動かすべからずな状態が編み上がるまで数日続きます。
知らない間に、みりっと動くと分からなくなってしまうのでした。
はよ編んでくれって感じでしょうか。

ちなみにうちの猫は、籠に入らないのです。
猫が籠でくつろぐところを見たくて入ってもらいたく。
調度良さげな家使いの籠に、可愛らしい小布団などしつらえて、さあさあと試みてみるものの。
むりくり抱きかかえて入れてもみて。

猫、飛び出る。

仕付けたわけでもないのに、代々の所作伝えだろうか。
これで養ってもらってるんだぜって。

 

4月27日(木)タペストリーを作る 3・編み

編みです。
ヒゴを取り、染め、そして編む。

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編み目の横幅は15cm、これで決まりです
これが上下へと長くなっていきます

模様出しと寸法は、エクセルを使います。エクセルを使う前は、実際に試作を繰り返していました。だからエクセルに入力できたような気もいたします、面白い。

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最初は違う編み目を考えていましたが、上がったヒゴの色で実際に編み始め、その雰囲気をみて編み方を変えることにしました。
設計図がないのはそういう案配だからで、ながら作りとでも言いましょうか、そんなです。
飯島もそんな感じなのかなあ、仕事場が別なのでよく知りません。

当初タペストリーとして考えて、編みに添わせて木枠を作って全長120cmの予測でしたが。
この編みになると、相対的なバランスを考えて60cmくらいかと思ったり。
結局、編み上がりを見て、木枠との余白やバランスなど考えて、仕上げるのでした。

タペストリーというより壁飾りになるかなあ。

ながら作りですな。

次回は、埃つけ(ほこりつけ)です。
編み上がった編組に、埃(ほこり)と呼ぶ粉を刷り込み定着させます。
埃の材料は、胡粉・弁柄・松煙を配合して使っています。

 

 

4月23日(日)タペストリーを作る2・染め

タペストリーを作る、染めにはいりました(1はこちら

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数種類の籠のヒゴを、まとめて染めます
これは照明やバッグなど装飾物の染めです
染料を調合して溶かし、ヒゴを入れて煮沸
ヒゴの段階で染める事を先染めといいます
籠になってから染めるのが後染めです

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たとえば黒色を出したい時
まず、他の色に染めます
染めた後乾かして、また染める
最低3回は染めて干して、欲しい色目に近づけていきます

作る物によって出したい色が違いますので、ヒゴをそれぞれ「紐」で結わえておいて煮沸から引き上げるタイミングを変えて色目をはかります

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一度染めの後のヒゴ
天日で乾かします

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タペストリーのヒゴ
細くて薄いので、屋内干し
外だと飛んでいっちゃうのです

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二度目の染めを施して乾かしているところです
この後もう一度染め、欲しい色が出たら編み始めます
出なかったら、もっかい染めます

一度染めで黒を出すこともできるのですが、ペタっとして色気がないので何度かに分けて染めます
色気きた!という案配になるまで、4、5回染めたりします
黒だと紫がかった黒が好きです

煮沸をずっと見ていて、瞬間にきたりします

次は編みになったら、アップします

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アスパラきた!!

 

 

4月14日(金) タペストリーを作る1・ヒゴとり

インスタで、料理の仕事の方が道具をあげていて、何に使う道具だか分からないんだけど、普段に使う使い勝手の良い何かなんだと面白く。
誰しもがその仕事で当たり前なような、それでいて知らない道具を使っているんだろうなと、ふと。
うちなど道具をアップしようと思うと大概は刃物にする、格好良いからね。
でも道具はとても沢山あるのです。

そこで、仕事の普段をアップしてみようと思いました。

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「ヒゴを束ねる紐」

タペストリーを作ろうと思っています。
飯島にヒゴの幅と厚みと本数をA4紙に書いて渡す。
設計図はありません。
広告の裏に書いてもよいのです、数字のみですから。
タペストリーを作るという事だけ伝えます。

ヒゴ取りを頼んでいる間に私は畑仕事を。
どっちが何をするのが段取りいいか、繰り返す毎年のことで言わずもがなな春。

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竹の表皮を削り落とす「磨き」

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磨いた竹を割る

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香合用のヒゴも一緒にとっています

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タペストリーヒゴの幅は1.7mm~4mmまでの4種類、500本

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ヒゴの厚みを揃える「箭がけ」の前に浸水させ、竹への刃物の通りをよくします。

「紐」は、数種類のヒゴが混ざらないよう束ねる時に使います。

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ヒゴの厚みを揃える「箭がけ」

今ここ

次は染めになります

染めてから編み、この場合は竹編組を木で囲い、オイル塗装してフィニッシュです。

ところで先日、国立新美術館で草間彌生の「わが永遠の魂」を見てきました
鏡の部屋があるだろうかと、着くまでどきどきして
15年前に松本市美術館でその部屋に入っていらい
いつかまた入りたかった、どこまでも続くドットの光の中
あって嬉しかったです。

東京土産はパン。
てか、どこ行ってもパン買って帰ります。
京都行ってもパン。

 

 

2月26日(日) はれ

温度も高くて、心地よい日。
春の香りがするなと思いつつ。
まだどっかん寒い日も来ると思われますが、暖かい地域の桜が咲いたと聞くと、うれしい。

竹のバッグの最終工程、組紐の端の処理をしました。

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鎧挿しのバッグ
丸みを帯びた横長の形状ですので、内布は布のひだを生かした巾着にします。
巾着に組紐を通して結ぶ
結びは、「男結び」です
これを締めて、二つの紐を一つにします

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バッグは籠本体を作り、縫い手に布をお渡しして縫製をお願いします。
できあがってきた籠に装着された巾着に紐を通し、端末の処理をして、ご注文のお引渡しになります。

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持ち手は竹で、籠本体と持ち手とのつなぎの籐の中には、強度を持たせるための「皮」を忍ばせております。

バッグを作り始めて3年くらいして、つなぎの籐が切れたのでとお直しをいただきました。
その時に、どうすれば、何を使えば不安なく、籐が切れずに強度が保てるかと考えて、いきついたのが「皮」でした。
以来、そうしています。

 

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画像中央は鎧挿しの(大)
横幅 : 36cm
厚み : 12cm
高さ : 16cm
大・中・小とあります。

バッグと筥は本当にコラボで、籠、布、組紐があり、そして縫製が必要な場合は縫製を頼み、相まって1つの物になります。
それぞれの仕事が遠慮する事無く、それでいて出すぎず、そうして1つの物になると作る側の手離れの良い、使ってもらって気疲れしない物になるような気がします。

気兼ねなく使えますように、そして、お直しももちろん承ります。

 

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鎧ざしの底。