カテゴリー別アーカイブ: 閑の籠・仕事

4月27日(木)タペストリーを作る 3・編み

編みです。
ヒゴを取り、染め、そして編む。

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編み目の横幅は15cm、これで決まりです
これが上下へと長くなっていきます

模様出しと寸法は、エクセルを使います。エクセルを使う前は、実際に試作を繰り返していました。だからエクセルに入力できたような気もいたします、面白い。

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最初は違う編み目を考えていましたが、上がったヒゴの色で実際に編み始め、その雰囲気をみて編み方を変えることにしました。
設計図がないのはそういう案配だからで、ながら作りとでも言いましょうか、そんなです。
飯島もそんな感じなのかなあ、仕事場が別なのでよく知りません。

当初タペストリーとして考えて、編みに添わせて木枠を作って全長120cmの予測でしたが。
この編みになると、相対的なバランスを考えて60cmくらいかと思ったり。
結局、編み上がりを見て、木枠との余白やバランスなど考えて、仕上げるのでした。

タペストリーというより壁飾りになるかなあ。

ながら作りですな。

次回は、埃つけ(ほこりつけ)です。
編み上がった編組に、埃(ほこり)と呼ぶ粉を刷り込み定着させます。
埃の材料は、胡粉・弁柄・松煙を配合して使っています。

 

 

4月23日(日)タペストリーを作る2・染め

タペストリーを作る、染めにはいりました(1はこちら

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数種類の籠のヒゴを、まとめて染めます
これは照明やバッグなど装飾物の染めです
染料を調合して溶かし、ヒゴを入れて煮沸
ヒゴの段階で染める事を先染めといいます
籠になってから染めるのが後染めです

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たとえば黒色を出したい時
まず、他の色に染めます
染めた後乾かして、また染める
最低3回は染めて干して、欲しい色目に近づけていきます

作る物によって出したい色が違いますので、ヒゴをそれぞれ「紐」で結わえておいて煮沸から引き上げるタイミングを変えて色目をはかります

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一度染めの後のヒゴ
天日で乾かします

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タペストリーのヒゴ
細くて薄いので、屋内干し
外だと飛んでいっちゃうのです

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二度目の染めを施して乾かしているところです
この後もう一度染め、欲しい色が出たら編み始めます
出なかったら、もっかい染めます

一度染めで黒を出すこともできるのですが、ペタっとして色気がないので何度かに分けて染めます
色気きた!という案配になるまで、4、5回染めたりします
黒だと紫がかった黒が好きです

煮沸をずっと見ていて、瞬間にきたりします

次は編みになったら、アップします

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アスパラきた!!

 

 

4月14日(金) タペストリーを作る1・ヒゴとり

インスタで、料理の仕事の方が道具をあげていて、何に使う道具だか分からないんだけど、普段に使う使い勝手の良い何かなんだと面白く。
誰しもがその仕事で当たり前なような、それでいて知らない道具を使っているんだろうなと、ふと。
うちなど道具をアップしようと思うと大概は刃物にする、格好良いからね。
でも道具はとても沢山あるのです。

そこで、仕事の普段をアップしてみようと思いました。

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「ヒゴを束ねる紐」

タペストリーを作ろうと思っています。
飯島にヒゴの幅と厚みと本数をA4紙に書いて渡す。
設計図はありません。
広告の裏に書いてもよいのです、数字のみですから。
タペストリーを作るという事だけ伝えます。

ヒゴ取りを頼んでいる間に私は畑仕事を。
どっちが何をするのが段取りいいか、繰り返す毎年のことで言わずもがなな春。

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竹の表皮を削り落とす「磨き」

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磨いた竹を割る

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香合用のヒゴも一緒にとっています

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タペストリーヒゴの幅は1.7mm~4mmまでの4種類、500本

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ヒゴの厚みを揃える「箭がけ」の前に浸水させ、竹への刃物の通りをよくします。

「紐」は、数種類のヒゴが混ざらないよう束ねる時に使います。

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ヒゴの厚みを揃える「箭がけ」

今ここ

次は染めになります

染めてから編み、この場合は竹編組を木で囲い、オイル塗装してフィニッシュです。

ところで先日、国立新美術館で草間彌生の「わが永遠の魂」を見てきました
鏡の部屋があるだろうかと、着くまでどきどきして
15年前に松本市美術館でその部屋に入っていらい
いつかまた入りたかった、どこまでも続くドットの光の中
あって嬉しかったです。

東京土産はパン。
てか、どこ行ってもパン買って帰ります。
京都行ってもパン。

 

 

2月26日(日) はれ

温度も高くて、心地よい日。
春の香りがするなと思いつつ。
まだどっかん寒い日も来ると思われますが、暖かい地域の桜が咲いたと聞くと、うれしい。

竹のバッグの最終工程、組紐の端の処理をしました。

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鎧挿しのバッグ
丸みを帯びた横長の形状ですので、内布は布のひだを生かした巾着にします。
巾着に組紐を通して結ぶ
結びは、「男結び」です
これを締めて、二つの紐を一つにします

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バッグは籠本体を作り、縫い手に布をお渡しして縫製をお願いします。
できあがってきた籠に装着された巾着に紐を通し、端末の処理をして、ご注文のお引渡しになります。

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持ち手は竹で、籠本体と持ち手とのつなぎの籐の中には、強度を持たせるための「皮」を忍ばせております。

バッグを作り始めて3年くらいして、つなぎの籐が切れたのでとお直しをいただきました。
その時に、どうすれば、何を使えば不安なく、籐が切れずに強度が保てるかと考えて、いきついたのが「皮」でした。
以来、そうしています。

 

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画像中央は鎧挿しの(大)
横幅 : 36cm
厚み : 12cm
高さ : 16cm
大・中・小とあります。

バッグと筥は本当にコラボで、籠、布、組紐があり、そして縫製が必要な場合は縫製を頼み、相まって1つの物になります。
それぞれの仕事が遠慮する事無く、それでいて出すぎず、そうして1つの物になると作る側の手離れの良い、使ってもらって気疲れしない物になるような気がします。

気兼ねなく使えますように、そして、お直しももちろん承ります。

 

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鎧ざしの底。

 

 

2月18日(土) くもり時折晴れ間

 

タペストリーを作ろうと思って、数年前に作ってしまいこんでいた物を出してきた。
寸法、編み目と木部のバランスをみたかった。

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すっとした細いのを作りたいと考えている。

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連続花桝網代(れんぞくはなますあじろ)

 

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ちなみにこちらも連続花桝網代(個人所有です)
高さ150cm
竹部は私、木部制作は飯島です。

40歳過ぎてくらいだろうか、あ、網代好きかもとなっていった気がする。
こうした模様を組むのも、いたってシンプルな三間網代も好きだ。

20代で竹の訓練校に行き、30代後半に木の専門校に通った。
木は木材工芸という部門。

飯島に竹の編組と木をこういう風に組み合わせた箱ものを作りたいと言ったら、それは構造的にムリと無碍なく言われ、ほんとかそれと思って、木の学校に入った。

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学校の授業で案を出し、作ったのがこれ。
なに、難しい技術を使ったものではなくて、角を45℃にしてボンドのみで留めている。
「簡単留め」とも呼ばれる手法。

鏡面に竹ヒゴ、そしてこの頃はまだ何も知らなかったので、両面テープで木につけている。
課題だったから、模様編みも入れて、5本作った。
これだけが手元にある。

16年使っていて、とはいえ、線香を入れているだけなんですが。
それっくらいの使用だったら、耐えうる作りでございます。

もっとも留めとはいえど、からくりの職人さんが教えてくださったので、強度と耐用年数が、やはり有るんだと思う。
この年数使っていて、ばらけないもの。

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木部は神代タモ、フィニッシュはオスモオイル。

上松技術専門校を卒業してこの方、ただの一度も機械を回したことはありません。
うちは竹の工房と木の機械場とあるのですが、機械場には行きません。
機械、こわくてムリ。
とくにね、昇降盤ムリ。

 

11月15日 くもり

ランプシェード

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約20年ほど自宅で使っている竹のシェード
やたら挿しという編み方
白竹で作り、20年分の色艶になっています

平成6年のクラフトフェア松本に持っていきました
売れず
その後2.3年は展示会に出展したのですが
売れ残ったので、玄関内のランプシェードとして使っています

やたら挿しが好きです
時間のかかる編み方なのですが

どこに挿すか、しばらく悩む
挿しても、腑に落ちないと抜いてまた悩む
ここだと挿して腑に落ちると気持ち良いです

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ヒゴは寸法を飯島に伝え揃えてもらう
そして私が挿します
挿し終わったら、また渡して飯島が縁を成形します

籠は縁が要

ここで籠の持ち、どれだけ長く使えるかが決まるといっても過言ではなく
なので私は手を出さないのでした

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タペストリーにすることもあります

ある展示会で、お客さんにこれが皿だったら花を生けたいと言われ
え、と思って
それから、やたらの大皿を作り始めた次第です

そういうわけで
亀甲盛り皿も
36cmを編み終えました
飯島が縁作りに入ります
30cmを、今から編みます

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