カテゴリー別アーカイブ: 閑の籠・仕事

11月9日(木) はれ

松本市へお神酒の口を作る竹を伐りに行った

山林に入り、びっくり
すこぶる良材
竹が真っすぐだわ、節と節の間は長いわ、具合よく太いわで

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左の姉さんが代々のお神酒の口作りを継いでいる千野さん
右端が地主さん
うちはお神酒の口のヒゴを作る下職

松本のお神酒の口は江戸時代から続いており、国の選択無形民俗文化財になっている
縁起物で、神様をお迎えするための依り代とされ神棚に設える
年末に徳利にお神酒の口を挿し、神様を迎える習わしだそうだ

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お神酒の口を最初に見たのは、20年くらい前だろうか
年の瀬ににぎわう繩手通りを歩いていて見た
青竹だったこともあり、これは長野の竹ですかと尋ねた
松本の竹だと聞き、こんな長い節間の素性の良い竹が長野県にあると知った

そして今から8年前、何かに導かれるように飯島がそのヒゴを作るという下職をすることになったのである
以前は亡くなられたお父さんがヒゴを作っておられたのだった

千野さんの記憶に残るお父さんの技、それに基づいた飯島への懇切な伝えがあって今にいたる

竹を選ぶのは千野さんの眼
一年物の竹に印をつけて置き、翌年、翌々年に使う

それで、この二人はやたらコンビネーションが良いのです
何指図するでもなく互いに黙々と呼応するのでありました

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伐った竹に印を入れる

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年末に向けて、お神酒の口作りが始まりました

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六年物の神酒口
大切にしている

 

11月8日 あめ

 

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筥と香合

伊那谷の竹で作りました
伊那は、中央アルプス超えた向こう側なんですが、細工に適した真竹が生えています

近場の竹といえば木曽の大桑村の真竹も使います
地元木曽で細工に使える竹は、南木曽、大桑村が北限で、ここ上松町になると気温が低くて大きく育たず、硬いので細工には適さずです
もっとも、これが淡竹(はちく)になると使えます
ここいらの農家に残る養蚕籠を見ると、スズ竹と淡竹の併用じゃないかと解釈しています
編み目部分はスズ竹で、がっちり決め込む必要のある縁は淡竹

そして、ここに淡竹が多いのは、筍が旨いってのもあるかも
真竹は苦竹とも書き、掘りたてでなければ苦味が強い
売り物にもならず、竹細工にも使えずという案配から淡竹が多いのかもしれないです

筥を作るのに、木曽谷の竹も伊那谷の竹も使います
その時にある竹で作ります

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内布は龍

うちとしては珍しい柄です
普段は私が布を探すのですが、これは飯島御用達
籠に布を合わせるのは楽しい作業で、こういうのも有りやなあと思った事でした。

 

 

 

10月7日(土) あめ

少しづつ紅葉

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たらの木

10月20日すぎくらいから、あれよと色づく
木曽は針葉樹が多いから、優しい紅葉

結構好きです
今年の彩はどうなんでしょ

秋があるようになって
それまで盆がすぎたら、すいっと冬に向かっていたので、秋のない所なんだなあと思っていた
三年くらい前から、温暖化の影響かな
ここの紅葉って、こんな美しさだったのかと秋があるようになった

 仕事場の景色は、三手へ向けて佳境
昨日から今朝の写真です

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画鋲がかわいい

 

8月21日(月) 松本市で出張ギャラリー

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蝸牛の展示会です
そのまんま、山から下りて明るいところに参ります

会  場  蔵シック館 (中町通り)
アクセス  長野県松本市中央2-9-15  Tel/Fax (0263)36-3053

日  時  8/26日(土)・27日(日)
      26日 10時~17時 / 27日 9時~16時

出し物  
     ・ ねこはんてん
     ・ 竹工芸閑 飯島正章 
     ・ 木のへら   小栗蔵太
     ・ 古物の籠 etc

       亀甲盛り皿も、持っていきます
       今ね、精進しています

   ● 木の匙  金城貴史 さんと一緒に展示しますので、同じ部屋でご覧いただけます。

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竹工芸閑 筥

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古物 鵜籠

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古物 弁当箱

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古物 行李他

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古物 吊り花入れ(籐)

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竹工芸閑 一輪挿し(籐)

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蔵シック館、この両日は「布遊びなおみ」さんのバッグ、「ととか」の陶器、「種まく人」の織物、お人形も展示会をしています

こちらも二日間、金城さんと飯島在廊しております
ぜひ、お運びください
お待ちしております。

 

8月14日(月) くもり時々晴れ間

 

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亀甲の盛り皿です

左から直径22cm、30cm、36cm、60cm
皿の寸法によって、縁(フチ)の寸法、籐の巻き方を決めます
(写真右端の60cmの皿は、青竹の磨きという手法のヒゴで作っています。36cmは、阿仙で染め初めた頃の試作で20年使用。見た目が違うのは、それになります。)

8年前、九州で竹をやっているお若い方が宮崎県の青竹職人廣島一夫さん(故人)のところへ連れていってくださいました
ビデオや銀花(季刊誌)でお名前を存じ上げていたものの、お会いするのは初めてでした
廣島さんは、含蓄深く、また機知に富んだ方でした
この時に聞いた話のうちの一つが
「籠の要は、縁じゃの」という言葉です
聞いたというよりも、こういう言葉は後々まで自分の中に残るので、聞けたという気がします

籠を長く使っている方はお気づきかと思いますが、破損したのでなくて壊れるとしたら縁からが多いです
底の角が切れるとか穴が開くもありますが、作る側のちょっとした工夫でそれは避けられ、総体的な籠の強度とはまた別になります

ずっと籠の縁(フチ)って大切だよなあと考えていて、廣島さんがそうおっしゃたのを耳にして
やっぱそうだったんだと自信を持てたのでした
縁がきりっと作られている籠は、耐久性があり長くもち、がしっとしていて使い勝手が良いのです。
使っていて不安感がない。
古物の民具見ているとわかります。

私はヒゴを取ったり、染めたり、編んだりしますが
縁の取り付けはしないのです
うちの籠の縁はすべて、飯島がいたします
ご安心ください

そして
現在、亀甲盛り皿、鋭意制作途中です

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伐った青竹を油抜きして天日にさらし、緑から白い竹にします(伊那谷の竹)

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さらし終えた竹を阿仙で草木染めして、干しているところ
乾いたら編みはじめます

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縁の制作
南京がんな(酒井邦芳さん作)

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いまここです
縁を削り終えたら、亀甲の部分を編み、それに縁をつけて
最後に脚を装着します。
脚は、竹の頂点がはじけやすいので、籐をかがって補強し終了です。

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60cmの裏面
この大きさになると、脚は6本装着します。

盛り皿の場合、フィニッシュはしません。
そのままで。

 

7月12日 タペストリーを作る5・完成

タペストリー、ちょいと仕事場を覗きに行きそこなっておりましたら
出来上がっておりました
木部の制作工程なしで
完成のアップとさせていただきます

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竹編組  真竹 染め
木 枠  栗 着色 オイル仕上げ
寸 法  縦:90㎝ 横:19cm

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2階、お蚕部屋
左から古物の竹花入れ、中央タペストリー、右奥に古物籐の掛け花入れ

どうぞ、ご来店をお待ちしております
谷間をひぐらしの声が響きはじめました。