カテゴリー別アーカイブ: 閑の籠・仕事

11月7日(水) はれ

朝、頼んでいたヒゴを渡される
やたら挿しの角皿を作るつもり

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ヒゴを飯島が作り、私が挿す
挿し終わったら、飯島が縁を作り皿が出来上がる

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やたら挿しは挿して組む

一本挿しては悩む規則性がない中で、一つだけ導き出した法則は
整ったところは崩す

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もう少し挿して、明日また見ると
あれここがと見つける
なので、詰めてやらない方が良くて放置する時間を必要としている
ラストの一本まで何日かかける
使う籠は縁が要なので、〆の成形は飯島となっております。

私は物を作るタイプではないのです
人様からお代を頂戴するものですから、私が手を出しても大丈夫な時だけやります
自分が作るタイプでないのは、早いうちに気がつきました
周りに作る人たちがいるとよく分かるの
彼らの持つ作る事への執着心、それがすぐ形になるわけでもなく売る物に直結するでもないところの好奇心。
そうした人たちに通底している、なんていうか、作るに不純物がないんですよね。

私は家業です。

挿しに戻ります。
やたらの角は初めてで、直径60cm。
出来上がりを見るのがちょっと楽しみ。

8月22日(水) はれ

今日は茗荷です。
茗荷にからめまして、たまには竹籠の話をば。

茗荷はいっぺん大量に出来ます。
朝も早よから採って洗う。

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右の籠は松本の竹教室で作った課題の見本で、麻の葉編みの小物入れです。
左に立てかけている籠は、万石(まんごく)。
これは大分ので、福岡にも違う形の万石と呼ばれる籠がかつて存在していました。
形の違いは現場用途の違いかと考えますが、いずれも重量のあるものを運ぶ籠だと思います。

写真の万石は30代(当時)の方が作った籠で、8年ほど畑とかの外作業に使っています。
縁が厚く物を入れて運びやすいです。
力作業に案配良いよう形作られてきた籠だと思います。

籠を作る時、必ず縁を針金で絞り固定し形づくります。
そうしておいて固定した縁がゆるまないよう針金を切りながら少しづつ竹や籐などで縁を巻きます。
写真の万石は、縁巻きの一歩手前で針金巻きの段階。
なのですが、これで完成しているといえばしているのです。

竹のみで作った籠は、針金で縁を巻いた籠と違い土に戻るので地球に優しいと読んだりしますが、作る時に針金は必ず使うので、どっちが針金を捨てるかというくらいのものです。
外仕事で使う籠は、農工の人など針金が切れたら針金で修理することができるでしょうから、縁の手ぬるい籠を使うとするならば、針金の方がそうした方々には返って親切じゃないかと考えます。
竹や籐が切れたら、修理はちと難儀。

籠の要は縁です。
縁をきりっと作っている籠は、他の場所も抜きがなく作られているように思います。
人が作るものですから、そうなりまさあなあ。

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右の籠には花が咲く前の茗荷、漬物用
左に採りそびれて花が咲いて柔らかくなった茗荷、薬味に刻む用

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洗って出た屑を集めて捨てる

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籠はしばらく水の中に入れて汚れをほとびらせ、たわしに台所洗剤をつけて擦り、天日に干します。

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茗荷三昧
売るほどあって、畑にまだある。

甘酢漬け、醤油漬け、保存にいそしむ。

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おばあさんに漬ける前に瓶を消毒しますかと聞くと、しないと笑う。
茗荷とか生姜の土中物は、液を煮立たせて生にかける。
後からできて一緒に漬けたい時は、一回湯通しして追加。
冷蔵庫にいれときゃ1年以上もつのだそうで、それ以上は食っちまうから知らんのだそうだった。

めんどいので消毒は辞めよかな。
人にあげる時だけで、自分ちのはやんなくていいかな。
大家のお爺さんのカリカリ梅も瓶の消毒している風はないしなあ。

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茗荷の花が好きです

万石(まんごく)の古物福岡バージョンは、カフェ十三月が猫入れて運んでいる気がします。
小谷村のカフェ十三月

 

5月28日(月) くもり

竹籠をつくるは、ヒゴ作りが6割、編みが3割、縁づくりを伴う成型が1割

竹皿は籠と皿にのせたものの相性が良いように願い、ヒゴを阿仙で草木染して経年の色を演出します。(阿仙は奈良朝時代から胃腸薬として用いられていた喬木です)
それから編みに入ります。

先週の仕事は最終コーナーの成型
縁の取り付けと脚の装着

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皿は36cm、30cm、22cm

直径22cmの皿の編み方は麻ノ葉と亀甲の2種類。
この寸法の皿は蕎麦ザルと言われることもあります
ザルは「ござ目編み」のものをそう呼称することが多いですが
分かりやすい呼び名であれば、どう呼んでいただいても良いと思っております。

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麻ノ葉(左)・亀甲(右)

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縁を籐で巻き、余分なヒゴと籐をカット

次に脚の装着

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熱した道具で穴を開け、ほぞ穴を作る

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皿22cm用の脚、四方胴つきという刻み方です。

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脚を差し込む

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外れにくいように籐をかがり、出来上がりです。

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オーダーいただいた皿の制作は、竹の本数とヒゴを乾かす日光等々を鑑み天をあおいで年に3回ほどになります。

 

 

 

 

5月25日(金) はれ

亀甲・麻ノ葉の皿、もう間もなくできあがります。
裏面に脚を装着しおえ、あとは皿全体に毛羽立ちのないよう毛焼きを施して完成となります。

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昨年末から今年5月中旬までにご連絡、店舗にてご予約いただいた皿になります。
来週に発送の準備を整えご連絡したいと思います。
長くお待ちくださってありがとうございました。

遠路をお越しいただき、在庫がなくて恐縮しています。
山村観光がてら楽しんでくださると幸いです。

5月中旬以降のご予約の制作は6月くらいの予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

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5月1日(火) はれ

心地よい五月晴れです

蔵シック館の展示会終了しました
見てくださってありがとうございました

遠くから観光がてら、この日に合わせておいでいただいたりして
本当にありがとうございました

くじらのヒゲで編んだ籠の話などお聞きすれば
見てみたいなあ
いつか見たいです

おもわぬ話を聞くことができる、出張ギャラリーも楽しいイベントです

信州在住の料理研究家横山タカ子さんから
天然生活の記事に銅筒の一輪挿しの写真を取り上げてくださったと教えてもらいました

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天然生活 Jun2018 VOL.161 「横山タカ子さんの心地いい家を楽しむ10カ条」より

どこの誰のと書かれていないから、花と花入れと背景の空間を挿すそれをじっくり見れるなあと思いました
こういう風に載せてもらえるのも嬉しいです

 

さても四月末の日の工房は変わらぬ風景
亀甲盛り皿30cm、36cmのヒゴを染めて干しているところです

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亀甲盛り皿

五月中にできる予定です

 

 

4月6日 くもり

 

昨夜は久方ぶりの雨だった
芽生えの時期なので、ありがたい

午後7時の仕事場の風景をば

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バッグのヒゴを作っています

これは染めますので、丸いままの竹の表皮を削り落として(磨き)それから竹を割ります
表皮を落とすのは、真竹の表皮はガラス質や琺瑯質様といわれ、そのままだと染料がしみていきづらいからです

磨きの竹くず

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青竹の香りが漂います

白い鉋くずの様なのは竹紙(ちくし)です
竹の内部に自然とできる薄紙のような物です

飯島曰く、若い時に読んだ本には竹の一年物に竹紙ができると書いてあったが
竹材店さんと話していたら、そんなことはないよ竹紙の有る無いは竹によると言う。
自分で竹を伐っていても、竹によるわこれ。
三年物でもあるし一年物でもなかったりするのだそうでした。

さてヒゴ作り
寸法に合わせて割った竹を薄くする(薄剥ぎ)
この後、ヒゴの巾を専用の刃物で揃える
手や洋服を傷つけることのないよう面を取り(ヒゴの両端を軽く落とす)
せん掛けという作業でヒゴ厚を揃えます

ここまでの工程はすべて、それ専用の刃物を使います

それから、出来たヒゴを染めます
バッグも草木染めしています

そして、編んで籠に成型
埃(弁柄、胡粉、松煙等)を編み目に入れ込み
オイルでフィニッシュとなります
オイルは、竹の質感が出るので好んで使っています
ご希望によっては、拭き漆もいたします

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午後7時、仕事のフィニッシュ