カテゴリー別アーカイブ: 古物

5月14日(月) はれ

私の出身は大分県で、幼い頃は籠を「しょうけ」と言って使っていた。
籠をそれぞれの通称のような、ごろが良いようなに呼んでいたように思う。
ご飯を入れる籠は飯じょけと呼び、おばばに「じょけ」持ってこいとあたく言われた記憶が残る。

おばばが持ってこいと言う「じょけ」は飯じょけだった。
すでにいろいろの籠が使われなくなっていたころかもしれないし、幼い子の持ち運びできる大きさといえば飯じょけぐらいだったのかもしれない。
ちなみに、うちの飯じょけは宮崎県で作られた形の籠だった。
国道10号線を辿ってきたかと、今にして思う。

干し物をするバラ籠は平たく丸く大きい。
網代に編まれたそれには赤白緑のカキ餅が干してあった。

七輪に火をいれ、干したカキ餅を太い針金で編まれた焙烙のようなものに入れて焼いた。
からから振ってまんべんなく焼く。
焼けてふくらむカキ餅に塩を振ったり、お湯に砂糖を溶かした中にそれを入れふやかしておやつにした。
お湯に入れた時のじゅっという音。
これ、今食べたらどうなんだろう。
あの時のように嬉しいのだろうか。
とろけたそれが碗に狭しと浮かぶ画像がフラッシュバック。
赤と白と緑。

バラ籠は養蚕にも使われたが、養蚕をしていなかったうちとしては干されたカキ餅は覚えているものの、もっといろいろに使ったであろう記憶がない。

バラとは異なる、しょけ、じょけ、しょうけは主に台所で使われるござ目編みの籠だった。

随分前に、籠を編むことをス作りすると言う地方が九州にあることを聞き、「しょうけ」はス桶じゃないかと思い至りました。
私はてっきりスは巣だと思いました。
鳥の巣に似ているから
そして「巣桶」が『しょうけ』になったと
麻を績むときに使う「麻桶」が『おぼけ』なように

ちょっと待ったが飯島から入る
俺はさ、スは簾だと思うぜと
簾桶だと
御簾の簾であり竹簾の簾であるところの簾

論争中ではございますが、私の方が若干部が悪い気がする。

しょうけと呼ばれる籠の多くは「ござ目編み」
それは簾に近しい編み方であるのでありました。
ちくしょう負けたかもと、思っています。

口伝の世界、表層は目に見えるのですが、伝えになると何がそうで何がそうでないのか計り知れぬ感がいたします。

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ござ目編み

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古物の籠
これはしょうけとは呼びませんのです。
小物いれかな。

色は染めか、経年の色かと論争中ですよ。
二人でうーんとなっています。

 

4月15日(日) あめのちはれ

 

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根曲がり竹の籠
古物です

直径22cm高さ11cm
高台がついています

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くすぼけた良い風合いです
絹で磨くと鈍くも光るかな

普段使いだったですかね
隙間なく編めるきりきりまで、編み目を詰めています
好みですけどもね、どういうスタイルの籠かにもよるのですが
根曲がりは、こうして編みこまれているのが好きです

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置くだけでも、花を入れてもな籠

蝸牛出張ギャラリー
4/28日(土)・29日(日)
松本市中町、蔵シックにてお待ちしております。

 

 

4月11日(水) あめふり

 

古物を一本

小物入れですかね
つづらふじの籠
東北は、たぶん青森か秋田の籠

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直径33cmで高さが12cm

「おぼけ」かなと思ったんですが、小物入れだと思います
「おぼけ」は麻を績むときに使われた籠で、用途をみたすにはもう少し深さがいるのかな

麻織りが盛んだったころ、おぼけはその地方でとれる蔓や竹で細工されました
おぼけは「麻桶」と書くそうです

麻織りが下火になり、その形状の籠が小物入れになった
財布や裁縫道具、飴を入れて囲炉裏の端に置いていたというのを読んだことがあります

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やはず編み
一周行って一周帰っての編みが施されています
行きっぱなしでぐるぐる編んでいくと形がゆがむからです
丁寧に作っておられるなあと思う

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おぼけではないだろうなと考えるのには
中の処理、蔓には節があって、それを削っていないからと
蔓と蔓のつなぎが、パスと伐られていて中に出ているから
節が出ていたり繋ぎのかかりがあると糸が引っ掛かりますもんね

小物入れだったら、おいそれそんな一仕事は必要ないですしね
必要ないことはしないけども、きりっと押さえるところは押さえている職人仕事だなあと思います

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4/28.29日の松本出張ギャラリー、蔵シック館に持参します
見て触ってご覧になってくださいね。

 

おぼけ籠話
山形にある地方のおぼけは曲木で桶だったり
宮城のいたやかえで
ここ木曽のおぼけは、「おんけ」と言い淡竹で作られていました
木曽でも所により、開田はスズ竹です

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右・中央がいたやかえで、左がつづらふじ(個人所有)

10年ほど前、開田で昔の麻の反物を拝見し、力強さと静まりの両方を兼ね添えたそれに見惚れました。
その場にスズ竹の「おんけ」が無造作に置いてありました。
おそらくは開田気候の極寒から竹が太くなれずでしょう、細い竹を割るので巾の狭いヒゴになり、必然緻密に編むことになったその籠を欲しいと思いましたですよ、麻績めないのに。
開田のスズ竹は籠の素材として極上物と呼ばれていたそうです

4年前の写真、青森のおぼけ
つづらふじです

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ござ目編みです
(個人所有)

 

 

 

11月14日(月) くもり

 安曇にあるグリンデルという蕎麦屋のカフェというところに行ってきた。(安曇野ではありません)
知合いのイタリアンのシェフが、グリンデルの蕎麦はおいしいですとおっしゃるので、ずっと気になっていて、ようやく。
ザルと蕎麦がきと天ぷらをいただく、おいしかった。

うちは蕎麦通ではなくて、お客さんに聞かれて答えられるように、いろいろと行くうちに、旨くないなという蕎麦はわかってきたような気もするってくらい。おいしいと思える蕎麦は、何と言うか、しゅんしゅんしている。

後で鴨汁蕎麦もおいしいと聞いて
注文する時悩んだんんだよー、ザルにしようか鴨にしようか
今度は鴨汁蕎麦をいただこうと思います。

帰路に奈川村の清水牧場のチーズは、山のチーズとプティ.ニュアージュを。
木祖村のバーゼのパンを数種入手して喜び。
農協でワインを買う。
ワインは失敗、一升瓶で売られているようなジュースみたいなワインでござんした。
おとなしく、井筒のメルロにしたらよかったよ。

木祖村から奈川村、すず竹の多い事に、びっくりした。
木祖村はすず竹が多いと聞いていたものの
道路際でこれだけあると、山中はどんだけあるんだかやと。
入手したすず竹の行李の角が破れているので、修理しようと思っていた矢先で目があっちこっちと忙しかった。(修理するのは飯島でございます笑)
近所にもすず竹あるので、木曽の竹細工は、すず竹が多かっただろなと改めておもった。
数年前に、開田村で麻を績む時に使われていたすず竹細工のおぼけを見たとき、細かで美しかった。寒さのあまり、そう大きく育たないからすず竹を割っても細く、だからこその繊細さかと思った。確かに素材に頼るところもあるのだけれど、作る人の意気みたいなんはあるなあと。

さて、行李は東北から、みだれ行李かな

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裏面の角2か所に破れ
これ、ほっとく手はないよなあ
寸法 縦42cm 横65cm 高さ15cmで、絶妙な寸法にそそられております。 

10月31日 薄曇り

2016年度、クローズいたしました。
お越し下さった皆さま、本当にありがとうございました。

2017年も雪と凍害のなくなる五月にオープン予定です。
新緑、木々の芽生えを待って開店いたします。

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初めて作った落花生
昨日の朝、霜が降りたし、いよいよもうおしまいだなと思って
引っこ抜いたら、豆ができていてびっくり
苗の周りを掘っても豆はできていなかったので失敗したと思っていたのでした

大家の爺ちゃんの道具を拝借して洗う
長年の理にかなった道具はほんと使いやすいです

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落花生って一個の種から、こんなに生るんですね
玉葱とか、一個の苗に一個だから
ものすごく感動

そういえば古物で落花生をふるう籠があった
地域によって「とおし」と呼ばれ、大きさを選別するのに使う籠です。

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使い方は知っていても実際には使ったことがなかったので、少しためしてみました

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なるほど、小さいのは穴から落ちて
そこそこの大きさだけが残る
二つ生りの落花生も一つが大きければ残る

なまくら家庭菜園の落花生は、半分以上が落ちました

塩ゆでがおいしいと聞いていたのでゆでる
そしたら、未成熟の小さいのが柔らかくて甘くておいしいのでした

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そこで、まだ植わっている落花生は、未成熟のは速攻ゆでていただき
成熟したのは乾燥させようとなりました

落花生を自分ちで塩ゆで
おいしいので来年も作る所存です

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落花生のとおし籠
直径62cm
根曲がり竹です。

店は冬休みですが、ままごと日記は、このまま続けます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

10月15日(土) はれ

10月オープンです
10/15日(土)-10/30日(日)の15日間

今朝の気温は3℃(去年の今日は1.5℃)
もしかしたら、紅葉が始まるんかなーって感じのとこ
紅葉すると、赤沢自然休養林への道が渓谷と相まって美しいです
秋は、空気が澄んで山がはっきり見えます

店から見える山は木曽山脈です
もうこの年になると、アルプスで言われても北がどこの辺りだか南がなんだか理解できない、めった矢鱈の方向音痴です

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今日は左端の花かごをアップします

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素材は籐で、皮籐です
籐もこうした古い工芸な感じなものがあります
竹と間違われることもあるのですが、これはすべてが籐でできています

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置いて安定し、吊ることもできる仕様

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籐の場合、こう胴張りにするのはむつかしいだろうなと思うんです

竹のほうが繊維が強靭なので、竹を縦軸(立ちヒゴ)に使い、横を籐で編んでいるのを目にすることはありますが、これの場合は縦軸(立ちヒゴ)も籐です

中に木型を入れて、それに沿わせて編むこともありますが、この花かごはフリーハンドで編まれたものだと思います
朴訥な風情はそれで出ているんだろうなと思いました
型を使うと、カチっとします
籠は、フリーハンドで編んでいるのが好みです
単純な好みでございます

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りんどう咲きました

今季、ラストの10月です
どうぞ、お立ちよりください
お待ちしております