カテゴリー別アーカイブ: 古物

11月14日(月) くもり

 安曇にあるグリンデルという蕎麦屋のカフェというところに行ってきた。(安曇野ではありません)
知合いのイタリアンのシェフが、グリンデルの蕎麦はおいしいですとおっしゃるので、ずっと気になっていて、ようやく。
ザルと蕎麦がきと天ぷらをいただく、おいしかった。

うちは蕎麦通ではなくて、お客さんに聞かれて答えられるように、いろいろと行くうちに、旨くないなという蕎麦はわかってきたような気もするってくらい。おいしいと思える蕎麦は、何と言うか、しゅんしゅんしている。

後で鴨汁蕎麦もおいしいと聞いて
注文する時悩んだんんだよー、ザルにしようか鴨にしようか
今度は鴨汁蕎麦をいただこうと思います。

帰路に奈川村の清水牧場のチーズは、山のチーズとプティ.ニュアージュを。
木祖村のバーゼのパンを数種入手して喜び。
農協でワインを買う。
ワインは失敗、一升瓶で売られているようなジュースみたいなワインでござんした。
おとなしく、井筒のメルロにしたらよかったよ。

木祖村から奈川村、すず竹の多い事に、びっくりした。
木祖村はすず竹が多いと聞いていたものの
道路際でこれだけあると、山中はどんだけあるんだかやと。
入手したすず竹の行李の角が破れているので、修理しようと思っていた矢先で目があっちこっちと忙しかった。(修理するのは飯島でございます笑)
近所にもすず竹あるので、木曽の竹細工は、すず竹が多かっただろなと改めておもった。
数年前に、開田村で麻を績む時に使われていたすず竹細工のおぼけを見たとき、細かで美しかった。寒さのあまり、そう大きく育たないからすず竹を割っても細く、だからこその繊細さかと思った。確かに素材に頼るところもあるのだけれど、作る人の意気みたいなんはあるなあと。

さて、行李は東北から、みだれ行李かな

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裏面の角2か所に破れ
これ、ほっとく手はないよなあ
寸法 縦42cm 横65cm 高さ15cmで、絶妙な寸法にそそられております。 

10月31日 薄曇り

2016年度、クローズいたしました。
お越し下さった皆さま、本当にありがとうございました。

2017年も雪と凍害のなくなる五月にオープン予定です。
新緑、木々の芽生えを待って開店いたします。

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初めて作った落花生
昨日の朝、霜が降りたし、いよいよもうおしまいだなと思って
引っこ抜いたら、豆ができていてびっくり
苗の周りを掘っても豆はできていなかったので失敗したと思っていたのでした

大家の爺ちゃんの道具を拝借して洗う
長年の理にかなった道具はほんと使いやすいです

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落花生って一個の種から、こんなに生るんですね
玉葱とか、一個の苗に一個だから
ものすごく感動

そういえば古物で落花生をふるう籠があった
地域によって「とおし」と呼ばれ、大きさを選別するのに使う籠です。

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使い方は知っていても実際には使ったことがなかったので、少しためしてみました

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なるほど、小さいのは穴から落ちて
そこそこの大きさだけが残る
二つ生りの落花生も一つが大きければ残る

なまくら家庭菜園の落花生は、半分以上が落ちました

塩ゆでがおいしいと聞いていたのでゆでる
そしたら、未成熟の小さいのが柔らかくて甘くておいしいのでした

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そこで、まだ植わっている落花生は、未成熟のは速攻ゆでていただき
成熟したのは乾燥させようとなりました

落花生を自分ちで塩ゆで
おいしいので来年も作る所存です

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落花生のとおし籠
直径62cm
根曲がり竹です。

店は冬休みですが、ままごと日記は、このまま続けます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

10月15日(土) はれ

10月オープンです
10/15日(土)-10/30日(日)の15日間

今朝の気温は3℃(去年の今日は1.5℃)
もしかしたら、紅葉が始まるんかなーって感じのとこ
紅葉すると、赤沢自然休養林への道が渓谷と相まって美しいです
秋は、空気が澄んで山がはっきり見えます

店から見える山は木曽山脈です
もうこの年になると、アルプスで言われても北がどこの辺りだか南がなんだか理解できない、めった矢鱈の方向音痴です

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今日は左端の花かごをアップします

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素材は籐で、皮籐です
籐もこうした古い工芸な感じなものがあります
竹と間違われることもあるのですが、これはすべてが籐でできています

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置いて安定し、吊ることもできる仕様

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籐の場合、こう胴張りにするのはむつかしいだろうなと思うんです

竹のほうが繊維が強靭なので、竹を縦軸(立ちヒゴ)に使い、横を籐で編んでいるのを目にすることはありますが、これの場合は縦軸(立ちヒゴ)も籐です

中に木型を入れて、それに沿わせて編むこともありますが、この花かごはフリーハンドで編まれたものだと思います
朴訥な風情はそれで出ているんだろうなと思いました
型を使うと、カチっとします
籠は、フリーハンドで編んでいるのが好みです
単純な好みでございます

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りんどう咲きました

今季、ラストの10月です
どうぞ、お立ちよりください
お待ちしております

 

 

10月10日(月) 晴れ

今朝は8.7℃、この秋一番の冷え込み

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古物です
手前から柳細工の小箱、真竹の花籠、籐の吊り花入れ

柳細工の小さい箱、10cm角くらいです

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この手の柳細工の箱物は、平たく編んで折って角を作り四角にするのを見かけます。折り紙みたいな感じ
これは折っていなくて糸で編んでいると言いますか
どうやって、こんな風に作るんだろうか
折り曲げないのは小さいからか、物を入れても開け閉めするのも勝手がいいなと思う

植物を使う編組品は、陽にあたるほど色が濃くなり、使うほどに手の持つ油分で艶があがります
柳は、しとっとした黄金色になります

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この箱は、これからですね
艶があがってくる良い素材です

昨夜はピェンロウ鍋を作りました

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煮込むのが好きで、この鍋はひたすら煮込むだけで相性がいいのです

レシピはこちらです→ ”ぷちぐ” 妹尾河童さんによる旨すぎる白菜鍋
干し椎茸がなく三岳の道の駅で買ってあった天然きのこ、イクチとコムソウを入れました

9月29日(木) 雨

古物の話

祝い籠、広島で使われていた籠だと思う

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ずいぶん前に「あるくみるきく」という冊子の、竹と藁編で広島の祝い籠を見た。
この冊子は、民俗学者の宮本常一が所長でいた日本観光文化研究所が昭和42年から昭和63年まで発刊したもので、「日本観光文化研究所(観文研)」は近畿日本ツーリストの社内組織だった。

そこで宮本常一さんから籠や笊を集めて歩いてみんかと言われたのが、工藤員功さんだった。

暮らしの中の竹と藁より
(著-工藤員功 監修-宮本常一・高松圭吉・米山俊直 編-日本観光文化研究所 )
『 —  民具の収集に情熱を傾けられていた先生の頭の中には、急速に失われていく竹細工やわら細工を少しでも多く収集し、保存する必要を痛切に感じておられたからでもあったと思う。民具の減少は竹細工やわら細工に限ったことではなく、織物にしても陶磁器にしても、刃物にしても、木器にしてもすべてがそうであったが、宮本先生はそれらについても竹細工やわら細工同様に考えておられ、それなりの手を打っておられた。私の仲間たちがそれぞれテーマを与えられ、歩いていたのである。そしてたまたま、といっては少々語弊があるが、正直なところやはりたまたま竹細工と藁細工の収集テーマが私にまわってきたのであった。 – 』

工藤さんがうちを訪ねてみえたのが昭和64年、別府の竹訓練校を卒業して東京に住んでいた時だった。自分の中には全くなかった民俗、そこから籠を見てみるという事の芽生えでもあったかと思うが、芽吹くまでに20年くらいかかった。その年月が必要だったというか。

今でこそ、道具として無駄を省かれ作られた籠の潔よさに惚れ惚れし、正反対なような細かな技巧を駆使した装飾系の編組品にも惹かれる。
そのどちらも自分の中では同じで、籠って美しいなと思えるまでに20年を要したのだと思う。
でもまあ民俗と言うには勉強していないのでてんで口はばったく、まだまだ使えるという籠を使ってくれる人へ渡す機関みたいに古物も取り扱っておるのでした。選ぶ視点は作る側からです。

前置き長くなりました。

祝い籠
祝い事に、鯛などの魚を入れる籠

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これの珍しいのは、木の箱におさめるんですね

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木箱は欅
空いたところに酒でもいれたろうかと想像します

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こうした四角の籠を通称で角物と呼びます
縁の造作、くるくると籐で巻いているのは竹の小口が見えないように隠すための技法で「芯巻き」といいます。
この蓋の場合は、祝いごとでもあり意匠かなという気もします。

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こちらは、納まる所に納まりました祝い籠
右の籠は上記祝い籠と同じ職人の仕事じゃないんかなーと、伝わる風合いから勝手にそう思っている
ほんと潔い籠

日本観光文化研究所も時代とともに終わり、工藤さんが全国を歩いて集めた編組品は武蔵野美術大学民族資料室へと移ったそうです。

 

9月13日(月) 

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木曽上松町の七つ鉢

今年の春、町内のお婆ちゃんに見せてもらった
七つ鉢って、曲げ物なんだと思っていた
楢川村の「七つ鉢」は曲げわっぱだし、鉢というと丸いものだとはなから思い込んでいたわけです。

お婆ちゃんと話していて、七つ鉢を見にいらっしゃいとお誘いをいただいて、見たくてしょうがなくて見に伺ったら、なんと丸ではなくて四角の指物の箱でした。

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蓋と身があり、収納する時は別々にスタッキングします。
蓋はお盆にもなるそうでした。

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珍しい物だかどうだか知らないんだけれど、木曽の昔の道具をお店に置いて見てもらってはどうかしら、興味のあるかたいらっしゃるかなと、預かりました。
非売です。

切り溜めという箱があって、大概は切った野菜を入れる箱と聞いていて、それと形状が一緒。
これは切り溜めじゃないんかなと、でも七つ鉢、切り溜めを七つ鉢というんだろうか、七つ鉢が切り溜めになったんだろうかとぐるぐる頭の中で考える。

どっちでも良いか
ただ、木の豊富な産地で出来上がってきた物なのかも

ここでは冠婚葬祭の時に料理を入れて使ったそうで、おにぎりや、木曽の儀式で賄われる「おおびら」という煮物、そして酢の物など

そして七つ鉢は、四隅に布着せ(麻布を漆で貼る)をしてあって、四辺を刻苧(こくそ)というこれまた漆の技で使う材料で埋めてある
酢の物入れても漏れなかったそうだった

大正10年作
木の巾、1cm強
材は檜かさわら、よくわかりません
組み手
漆塗り

格好良いなあと思ってさ

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置き口は鉋をかけて、はすに斜めに昇り、頂点が揃う

職人が腕を見せたかも
すいっと。

さても「木曽の七つ鉢」楢川村が曲げ物、上松町で指し物、ならば南木曽は挽き物なのだろうか。
今度、南木曽は木地師に聞いてみます。